
はじめまして!
このブログの管理人をしている、財務コンサルタント兼ライターの篠田優奈(しのだ ゆうな)です。
いきなりですが、質問です。
「資金繰り」って聞くと、どんなイメージが湧きますか?
- 地味で、面倒くさくて、誰かに丸投げしたい仕事…
- 月末が近づくたびに、銀行口座の残高を見て胃がキリキリする…
- 分厚いExcelファイルと一日中にらめっこする、孤独な戦い…
もし、一つでも「うんうん、わかる…」って頷いてくれたなら、このブログはきっと、あなたのための場所です。
かつての私も、まったく同じでした。
でも、今は断言できます。
「資金繰りって、未来を予測するゲームみたいで、最高にクリエイティブな仕事なんだ!」って。
このブログは、かつての私のように、資金繰りに漠然とした不安や苦手意識を持っている起業家やバックオフィスの担当者さんが、「守り」の資金繰りから解放されて、未来を創る「攻め」のキャッシュフロー戦略を手に入れるための場所です。
資金繰りの不安がなくなれば、もっと大胆な挑戦ができます。
そのための武器なら、私の引き出しにたくさんありますよ!
さあ、一緒に「脱・資金繰り不安」の冒険に出かけましょう!
私の物語:社員30人のITベンチャーで、たった一人のバックオフィス担当だった話
「篠田さん、これお願い!」
「こっちの契約書も!」
「社会保険の手続き、どうなってる?」
今でこそMacBook片手にカフェで仕事をしていますが、ほんの数年前まで、私は都内のITベンチャーでてんてこ舞いの日々を送っていました。
2018年に明治大学商学部を卒業して、新卒で入社したその会社は、当時社員30名規模。急成長の真っ只中で、とにかく熱気がすごい職場でした。
そこで私が任されたのが、バックオフィス業務のすべて。
経理、財務、労務、総務…正直、当時は「バックオフィス」っていう言葉の意味すら、ぼんやりとしか分かっていませんでした(笑)。
請求書を発行し、支払いを管理し、給与を計算し、社員の入退社手続きをする。毎日が目の前のタスクをこなすことで精一杯。
特に大変だったのが、やっぱり「資金管理」でした。
創業期から使われている、関数とマクロが複雑に絡み合った巨大なExcelファイル。それが私たちの「資金繰り表」でした。誰かが数式を一つでも壊したら、もう大変。売上が増え、取引先が増えるたびに、Excelはどんどん重くなり、入力ミスも頻発。
「社長、来月のキャッシュ、ちょっとギリギリかもしれません…」
「え、なんで?売上は伸びてるだろ?」
「入金のサイクルが…。それに、来月はサーバー費用の大きな支払いがあって…」
売上は伸びているのに、なぜか手元の現金は心もとない。この「なぜ?」に即答できない自分が、本当に悔しかった。攻めている事業部の足を、バックオフィスが引っ張っているんじゃないか。そんな罪悪感すら感じていました。
転機は突然に。「これ、私たちがやるべき仕事じゃない!」
そんなExcel地獄の真っ只中で、私の転機は訪れます。
ある日の深夜、またしてもExcelと格闘していた時、ふと我に返ったんです。
「あれ…? 私たちって、未来を作るために集まったITベンチャーだよね? なんでこんなに非効率なこと、ずっとやってるんだろう?」
入力ミスがないか何度も確認したり、過去のデータを手作業でコピペしたり…。そんな作業に時間を使うくらいなら、もっと未来の予測をしたり、新しい事業のための資金計画を練ったりするべきじゃない?
そう思った瞬間、いてもたってもいられなくなりました。
そこから私の猛勉強が始まります。
クラウド会計ソフト、請求書発行システム、経費精算システム…。国内外のあらゆるSaaSツールを調べ上げ、無料トライアルを片っ端から試しました。
そして、それぞれのツールをAPIで連携させ、「リアルタイムで会社のキャッシュフローが可視化される仕組み」を、ほとんど独力で作り上げたんです。
銀行口座やクレジットカードの明細は自動で取り込まれ、請求書を発行すれば売掛金が自動で計上される。社員が経費を申請すれば、それもリアルタイムでキャッシュフロー予測に反映される。
あの巨大なExcelファイルを開かなくても、スマホ一つで「今、会社にいくらあって」「3ヶ月後、いくらになっているか」が一瞬でわかる。
この仕組みが完成した時の感動は、今でも忘れられません。
まるで、ずっと霧がかかっていた視界が、一気に晴れ渡ったような感覚でした。
会社を救った仕組みが、新しいキャリアの扉を開けた
この「リアルタイムキャッシュフロー管理」の仕組みは、会社の経営を劇的に変えました。
社長は常に正確な数字を元に、スピーディーな意思決定ができるようになった。
「よし、このタイミングで広告費を増やそう!」
「来月の採用、もう一人増やせるな!」
漠然とした不安から解放され、経営のアクセルを思いっきり踏めるようになったんです。
この経験を、「同じように困っている人が絶対にいるはず!」と衝動のままにまとめたのが、一本のnoteの記事でした。
この記事が、信じられないことにSNSで一気に拡散され、私の元には「うちの会社でも教えてほしい!」「話を聞かせてほしい!」という依頼が殺到。
気づけば、私は26歳でフリーランスとして独立していました。
前職のCEOが、私の独立を応援してくれた時にかけてくれた言葉があります。
「バックオフィスこそ、最強の攻め部隊だ」
この言葉が、今も私のお守りであり、コンサルタントとしての原点になっています。
このブログで、あなたが手に入れられる3つのこと
私の過去話が長くなってしまいましたね(笑)。
このブログでは、私のこれまでの経験と知識を総動員して、あなたの会社を「攻めの経営」体質に変えるための具体的なノウハウを提供します。
1.脱・Excel!クラウドツールで実現する「未来予測のコックピット」の作り方
もう、Excelでの手作業にあなたの貴重な時間を奪われるのは終わりにしましょう。
このブログでは、豊富なスクリーンショットや図解を交えながら、
- どのクラウド会計ソフトを選べばいいの?
- 請求書や経費精算はどうやって自動化するの?
- バラバラのツールをどうやって連携させるの?
といった疑問に、具体的にお答えしていきます。「これなら自分にもできそう!」と思える、実践的なステップだけを厳選してお届けします。
2.不安を自信に変える「キャッシュフロー思考術」
ツールを導入するだけでは、本当の意味での「攻めの経営」はできません。大切なのは、数字の裏側を読み解き、未来のアクションに繋げる「思考術」です。
- 資金繰り表のどこを見れば、危険信号を察知できるの?
- 利益は出ているのに、なぜかお金が足りない「黒字倒産」のワナ
- 「あといくらまでなら投資できるか」を正確に知る方法
こういった、数字に強い経営者やCFOが当たり前に実践している思考のフレームワークを、誰にでもわかる言葉で解説します。
3.いざという時の「資金調達の武器庫」
ビジネスは、いつも計画通りに進むとは限りません。予期せぬトラブルで、急に資金が必要になることもありますよね。そんな時、慌てずに対処できるかどうかで、会社の運命は大きく変わります。
(実は、中小企業庁や政府系金融機関も様々な資金繰り支援策を用意していますので、まずはどんな公的な選択肢があるかを知っておくことも非常に重要です。)
このブログでは、融資(デット)や出資(エクイティ)といった伝統的な方法だけでなく、現代のスタートアップが知っておくべき、もっとスピーディーで柔軟な資金調達の選択肢についても詳しく解説していきます。
その中でも特に、私がスタートアップの強い味方だと考えているのが「ファクタリング」です。
【特別解説】“今すぐ”を乗り切る戦略的カード、ファクタリングの正しい知識
「ファクタリング」って、聞いたことありますか?
「なんか手数料が高そう…」「ちょっと怖いイメージ…」
そう思っている人も、少なくないかもしれません。
でも、そのイメージ、半分正解で半分は間違いです!
正しく理解して使えば、ファクタリングはあなたの会社を救い、さらに成長を加速させる強力な武器になるんです。
そもそも、ファクタリングって何?
すごくシンプルに言うと、「入金待ちの請求書(売掛債権)を、ファクタリング会社に買い取ってもらって、早期に現金化するサービス」のことです。
例えば、あなたがクライアントに100万円の請求書を発行したとします。でも、入金は2ヶ月後。
「今すぐ、事業を拡大するために50万円が必要なのに…!」
こんな時、ファクタリング会社にその100万円の請求書を買い取ってもらいます。すると、手数料(例えば10%なら10万円)を引かれた90万円が、最短即日であなたの口座に振り込まれるんです。
クライアントからの100万円の入金は、2ヶ月後にファクタリング会社が直接受け取る(またはあなたが受け取ってファクタリング会社に支払う)という仕組み。
まるで、未来の売上を前借りできるタイムマシンみたいだよね?
なぜスタートアップにファクタリングが有効なの?
銀行融資と何が違うの?と思いますよね。大きな違いは「審査の対象」と「スピード」です。
- 銀行融資
→審査の対象は「あなたの会社」の信用力や実績。創業期の会社は実績が少ないため、審査が厳しくなりがち。 - ファクタリング
→審査の対象は「請求先の会社(売掛先)」の信用力。あなたの会社が赤字でも、請求先が上場企業など信頼性の高い会社であれば、審査に通る可能性が十分にあります。
そして何より、圧倒的なスピード感が魅力です。銀行融資は申し込みから着金まで数週間~数ヶ月かかることも珍しくありませんが、ファクタリングは最短即日~数日で現金化が可能。
「急な大型案件が決まったけど、先に立て替える費用がない!」
「月末の支払いに、あと少しだけキャッシュが足りない!」
こんな、スタートアップにありがちな「あと一歩」を乗り越えるための、まさに切り札なんです。
じゃあ、どのファクタリング会社を選べばいいの?
ここまでファクタリングの仕組みや、特にスタートアップにとってのメリットを話してきたけど、きっと多くの人が次に思うのは、
「分かった。でも、結局どの会社を選べばいいの?」
ってことだよね?
手数料も、入金スピードも、必要な書類も、会社によって本当に様々。自社にとってベストな一社を、たくさんの選択肢の中から見つけ出すのは、結構大変な作業です。
そんな時に、私がクライアントからの相談で必ずと言っていいほど参考にしている、すごく頼りになる情報サイトがあるんです。
ファクタリング賛否両論ってゆーユニークな名前のサイトなんですが、実際に銀行とファクタリング会社の両方で働いた経験を持つプロの方が運営していて、情報の中立性と専門性がとにかく高いのが特徴です。各社のメリットだけじゃなく、デメリットや注意点までしっかり書かれているから、表面的な情報に惑わされずに、本質的な比較検討ができます。
「手数料が安いのはどこ?」「個人事業主でも使えるのは?」「2社間と3社間ってどう違うの?」といった、誰もが抱く疑問に、深く、そして分かりやすく答えてくれる。まさに、ファクタリング会社選びの“羅針盤”のようなサイトです。
この後のセクションで、私からもファクタリングの賢い使い方や注意点について詳しく解説しますが、具体的な会社選びで迷ったら、ぜひこのサイトをのぞいてみてください。きっと、あなたの会社にぴったりのパートナーを見つけるための、大きなヒントが得られるはずですよ!
もちろん、デメリットも。賢い使い方とは?
いいことばかりに聞こえるけど、注意点もあります。それは、銀行融資に比べて手数料が割高なこと。
だから、恒常的に利用するのはおすすめしません。あくまで、
- 緊急時のつなぎ資金として
- 融資が下りるまでのブリッジファイナンスとして
- これを逃したら大きな機会損失になる、という短期的な投資資金として
このように、「時間をお金で買う」という感覚で、戦略的に活用するのが賢い使い方です。
また、残念ながら悪質な業者も存在します。ファクタリング会社を選ぶときは、
- 手数料体系が明確か?(契約前に追加費用などを請求されないか)
- 契約形態は明確か?(債権譲渡契約なのか、偽装された貸付ではないか)
- 実績は豊富か?口コミは悪くないか?
こういった点を必ずチェックしてくださいね。(ファクタリングを装った高金利の貸付を行うヤミ金融業者について、金融庁も注意喚起を行っていますので、契約前には慎重な確認が不可欠です。)
最近はオンラインで完結する、信頼できるサービスもたくさん増えています。このブログでも、おすすめのサービスの比較記事などを今後書いていく予定です。
ファクタリングは、怖いものでも、怪しいものでもありません。
いざという時に会社を守り、チャンスを掴むための「攻めの選択肢」の一つ。このことは、ぜひ覚えておいてくださいね。
私がここにいる理由:少しだけ、私の個人的な話を
ここまでビジネスの話ばかりしてきましたが、少しだけ私のパーソナルな部分もお話しさせてください。
私は今、都内のカフェを転々としながら、この記事を書いています。いわゆるノマドワーカーってやつですね。仕事の合間に美味しいコーヒーを飲むのが、至福のひとときです。
週末は、ボルダリングジムで壁を登っています。
一見、財務の仕事とは全く関係なさそうに見えるけど、実は共通点があるんです。
ボルダリングって、目の前のホールド(石)だけを見ていても、絶対にゴールにはたどり着けない。ルート全体を俯瞰して、「次にどこに手を伸ばし、どうやって足を運ぶか」という戦略を頭の中で組み立てる必要があるんです。
これって、会社の経営とすごく似ていませんか?
目先の売上や利益だけを追うのではなく、キャッシュフローという会社全体の血液の流れを把握し、3ヶ月後、半年後、1年後を見据えて、今どんな一手(投資)を打つべきか考える。
私は、この「戦略を立てて、未来を掴みに行く感覚」が大好きなんです。
ボルダリングで課題をクリアした時の達成感と、クライアントのキャッシュフローが改善して、社長の表情がパッと明るくなった時の喜びは、私の中で同じくらい価値のあるものです。
もちろん、私だって完璧じゃありません。
「歴史ある企業の複雑な組織力学とかは、まだまだ勉強中です」と、自分の経験の浅さを素直に認めざるを得ない場面もたくさんあります。
でも、だからこそ、同世代の若手起業家やスタートアップの皆さんが抱える「今、ここにあるリアルな悩み」には、誰よりも早く、そして深く共感できると信じています。
最後に:未来のCEO、未来のCFOのあなたへ
この長い長い自己紹介を、最後まで読んでくれて、本当にありがとうございます。
もしあなたが、
- 資金繰りの不安から解放されて、事業に集中したい
- バックオフィスを「コスト部門」から「戦略部門」に変えたい
- 数字に強い経営者になって、会社を次のステージに進めたい
そう考えているなら、ぜひ、このブログをあなたの「お気に入り」に加えてください。
ここでは、一方的に情報を発信するだけでなく、皆さんと一緒に考え、悩み、そして成長していけるような場所にしたいと思っています。コメントやSNSでのメッセージも、いつでも大歓迎です!
さあ、準備はいいですか?
デジタルの力を武器に、あなたの会社の未来を変える冒険を、今ここから始めましょう!
篠田 優奈