キャッシュを増やす即効薬!売掛金の回収を早める5つの交渉術と催促のコツ

「資金繰りって、Excelとにらめっこするだけの苦行…」
そんな風に思ってる?

こんにちは!
スタートアップ専門の財務コンサルタント、篠田優奈です。

何を隠そう、私自身も新卒で入ったITベンチャーで、バックオフィスを一人で回していた経験があるんだよね。
会社の急成長は嬉しい反面、月末になるといつも頭を抱えてた。

「やばい、このままだと来月の給与が払えないかも…!」

そう、あれはまさに「キャッシュが尽きる恐怖」。
帳簿の上では黒字なのに、手元にお金がない。
この経験があったからこそ、私は断言できる。

資金繰りは、守りの仕事じゃない。
未来を予測して、会社を成長させるための超クリエイティブな「ゲーム」なんだって!

この記事を読み終える頃には、ちょっと憂鬱だった売掛金の回収が、きっと楽しくなっているはず。
さあ、一緒に最強のバックオフィスを目指そうよ!

その前に!「バックオフィスは最強の攻め部隊」というマインドセット

なぜ、売掛金の回収スピードが会社の成長に直結するの?

「売上は立ってるのに、なぜかお金がない…」
これ、スタートアップあるあるだよね。

実は、会社の倒産の約半分は、帳簿上は黒字なのに倒産する「黒字倒産」だって言われてるの。
原因はすごくシンプルで、売上のお金(売掛金)が入ってくる前に、仕入れ代金や給料の支払いが出ていっちゃうから。

このタイムラグが、会社の成長を鈍らせる最大の敵。
回収が1ヶ月遅れるだけで、新しい事業への投資が遅れたり、優秀な人材を採用するチャンスを逃したり…。
だからこそ、売掛金を1日でも早く回収することが、会社の成長スピードを上げるアクセルになるんだよね。

「キャッシュイズキング」は本当?スタートアップが陥りがちな資金繰りの罠

「利益は意見、キャッシュは事実(Cash is fact, profit is opinion)」
これ、経営の世界でよく言われる言葉なんだけど、本当にその通り。

利益って、会計のルール次第で見え方が変わることもあるけど、手元にある現金の額はごまかしようのない「事実」でしょ?
キャッシュがあれば、急なトラブルにも対応できるし、新しいチャレンジもできる。

キャッシュ(現金)こそが王様(キング)

どんなに素晴らしいアイデアやサービスがあっても、それを動かすためのお金がなければ、会社は存続できません。
特に、まだ信用力が低いスタートアップにとって、手元のキャッシュは事業を守り、未来を切り開くための最強の武器なんです。

資金繰りを安定させることは、守りじゃない。
未来の選択肢を増やすための、最高にエキサイティングな「攻め」の戦略なんだよ!

「お願い」じゃない、「確認」です!催促の心理的ハードルを下げる考え方

「お金の催促って、なんだか気まずいな…」
うんうん、その気持ち、すっごくよく分かる。

でもね、マインドを少しだけ変えてみない?
支払いを催促するのは、相手を責める「お願い」じゃない。
契約通りに進んでいるかを確かめる、当たり前の「確認」なんだよ。

あなたは正当なサービスや商品を提供したんだから、その対価を受け取るのは当然の権利。
むしろ、支払い状況をしっかり管理することは、取引先との健全な関係を続けるためにも必要なこと。
堂々と、でもスマートに、「確認」していこう!

交渉前に勝負は9割決まる!クラウド時代のスマートな準備術

その契約書、大丈夫?揉める前におさえるべき3つのチェックポイント

そもそも、後から揉めないための準備が一番大事!
契約書や発注書を交わす時に、必ずチェックしてほしいポイントがこれ。

  • 支払期日(サイト)
    • 「月末締め、翌月末払い」みたいに、具体的な日付がちゃんと書いてある?
  • 支払方法
    • 銀行振込なのか、手形なのか。振込手数料はどっちが負担するのかも明確にしておこう。
  • 遅延損害金
    • もし支払いが遅れた場合のペナルティ。これを書いておくだけで、支払い遅延の抑止力になるよ。利率は年3%が法定だけど、契約で別に定めることも可能!

この3つを最初にきっちり決めておくだけで、後の交渉が驚くほどスムーズになるから、絶対に確認してね。

Excel管理はもう卒業!リアルタイムで売掛金を「見える化」する神ツール

まさか、まだExcelで売掛金リストを手入力してないよね?
それ、今すぐ卒業しよう!

Excel管理って、入力ミスも多いし、誰が最新版を持ってるか分からなくなったり、入金消込もめちゃくちゃ大変。
私がベンチャーにいた時も、Excel管理に限界を感じてクラウドツールに切り替えたのが、全ての始まりだったんだ。

freeeやマネーフォワードみたいなクラウド会計ソフトを使えば、銀行口座と連携して、入金があったら自動で記録してくれる。
どの取引先の入金がまだか、一目でわかるってすごくない?

リアルタイムで状況が見えるから、催促のタイミングも逃さない。
バックオフィスが「攻め部隊」になるための、最初の大きな一歩だよ!

取引先ごとの「クセ」を把握しよう!コミュニケーションログのすすめ

これ、地味だけどすごく効くテクニック。
取引先ごとに、過去のやり取りを簡単なログとして残しておくの。

  • いつも支払いが少しだけ遅れる担当者さん
  • メールより電話の方がレスポンスが早い会社
  • 「〇〇さん」と個人名で連絡した方がスムーズな相手

こういう「クセ」を把握しておくだけで、コミュニケーションが円滑になって、回収率もグッと上がる。
特別なツールじゃなくて、スプレッドシートにメモしておくだけでも全然OK!

即効性バツグン!明日から使える売掛金回収交渉術5選

準備が整ったら、いよいよ交渉のターン!
相手も自分も気持ちよく取引するための、魔法の交渉術を紹介するね。

交渉術①:相手を不快にさせない!「支払い予定日」を”ついでに”聞いちゃう魔法のフレーズ

支払日前に、さりげなく連絡するのがポイント。
「請求書の件で…」と切り出すと相手も構えちゃうから、「ついでに聞く」感じがスマートだよ。

「〇〇様、いつもお世話になっております!
先日お送りした請求書の件、ご確認いただけましたでしょうか?
経理処理の都合で恐縮なのですが、もしよろしければ、お振込みのご予定日を教えていただけますと幸いです!」

あくまで「こっちの都合で」というスタンスで聞くのがミソ。
これだけで、相手も支払い忘れを防げるし、こっちも予定が立つよね。

交渉術②:感謝を伝えつつ確認!「入金確認が取れておりませんで…」のスマートな切り出し方

支払日を過ぎてしまった時の最初の連絡は、丁寧さが命。
相手のミスや、単なる行き違いかもしれないからね。

「〇〇様、いつも大変お世話になっております。
〇月〇日期日の件ですが、本日時点でご入金の確認が取れておりませんでしたので、ご連絡いたしました。
もし行き違いで、既にお手続きいただいておりましたら、大変申し訳ございません。」

「確認が取れていない」という事実だけを、感謝の言葉と一緒に伝えよう。

交渉術③:相手にもメリットを提示!「早期入金割引」でWIN-WINの関係を築く

これはちょっと上級テクニック!
相手に「早く支払うメリット」を提示して、キャッシュフローを改善する方法だよ。

「もし今週中にご入金いただけるようでしたら、ご請求額から1%割引させていただきますが、いかがでしょうか?」

相手は安くなるし、こっちは早く現金が手に入る。
まさにWIN-WINの関係!
特に資金繰りが厳しい時に、試してみる価値アリだよ。

交渉術④:時には毅然と!支払い遅延がもたらすデメリットの伝え方

何度も連絡しているのに、支払ってもらえない…。
そんな時は、感情的にならず、「契約」に基づいて事実を伝えるのが効果的。

「大変申し上げにくいのですが、これ以上遅延が続きますと、契約書に基づき、年利〇%の遅延損害金を加算させていただくことになります。」

「あなたが悪い」じゃなくて、「契約だとこうなります」という客観的な伝え方が、相手にも響きやすいんだ。

交渉術⑤:「分割払い」という救済策。関係を壊さずに回収する最終手段

相手も、悪気はなくて、本当に資金繰りが厳しいのかもしれない。
そんな時は、関係を壊さずに回収するための救済策を提示するのも一つの手。

「もし一括でのお支払いが難しいようでしたら、分割でのお支払いもご相談に乗りますが、いかがでしょうか?」

全額回収できないリスクを考えたら、分割でも回収できる方がずっといい。
相手に寄り添う姿勢を見せることで、長期的な信頼関係にも繋がるよ。

もう気まずくならない!状況別・催促のコツと文例集

支払日を過ぎてしまったら?【フェーズ1】まずは軽めのリマインドメール

支払日から2〜3日過ぎたら、まずはこのメールを送ってみよう。
ポイントは、あくまで「確認」のスタンスを崩さないこと!

件名:【株式会社〇〇】お支払いご確認のお願い(請求書番号: XXXX)

株式会社△△
経理ご担当者様

いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の篠田です。

先日はありがとうございました。

〇月〇日付でご請求いたしました件(請求書番号: XXXX)につきまして、
本日時点でご入金の確認が取れておりませんでしたため、ご連絡いたしました。

本メールと行き違いで、既にお振込み手続きをいただいておりましたら、
何卒ご容赦ください。

お忙しいところ恐縮ですが、ご確認いただけますと幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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署名
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それでも入金がない場合は?【フェーズ2】少しだけ強い意志を示すメールと電話のコツ

最初のメールから1週間くらい経っても反応がなかったら、次のアクションへ。
メールを再送しつつ、電話もしてみるのがおすすめ。

メールの文例

件名に【再送】や【重要】とつけると、気づいてもらいやすいよ。
内容は、前回送ったメールを引用しつつ、「ご確認いただけておりますでしょうか?」と少しだけ強い言葉で状況を尋ねてみよう。

電話のコツ

電話って緊張するけど、ポイントはこれだけ!

  1. 感情的にならない:あくまで冷静に、事務的に。
  2. 事実を伝える:いつの、どの請求か、金額はいくらか。
  3. 相手の状況を聞く:なぜ遅れているのか、いつ支払えるのか。
  4. 約束を取り付ける:「では、〇月〇日までにお願いしますね」と具体的な日付を確定させる。

電話で話した内容は、後から「先ほどお電話でお話しした件ですが…」とメールで送っておくと、証拠にもなるし、相手の認識違いも防げるよ。

最終通告!内容証明郵便を送る前に知っておきたいこと

何度も連絡しても無視される…そんな最悪のケースでは、「内容証明郵便」という手段も考えないといけない。
でも、これは本当に最終手段だから、送る前に知っておくべきことがあるよ。

内容証明とは?

「いつ、誰が、どんな内容の手紙を送ったか」を郵便局が証明してくれるサービス。
これ自体に、お金を強制的に回収する力はないんだ。
でも、「私たちは本気です。次の一手も考えていますよ」という強い意志を相手に伝える効果は絶大。裁判になった時の強力な証拠にもなる。

送る前に考えるべきこと

内容証明を送るということは、相手との関係性がほぼ終わってしまう可能性が高い。
だから、送る前にもう一度考えてみて。

  • その取引先とは、今後も関係を続けたい?
  • 回収できる見込みは、本当にもうない?

もし送ると決めたら、自分だけで判断しないで、弁護士などの専門家に一度相談するのが絶対におすすめ。
時間が経つほど回収は難しくなるから、3ヶ月以上支払いがないようなら、早めに専門家のドアを叩こうね。

まとめ

お疲れ様!
ここまで読んでくれてありがとう。
売掛金の回収って、ただお金を取り立てる作業じゃないってこと、伝わったかな?

  • 売掛金回収は、会社の成長を加速させる「攻め」の戦略!
  • 交渉の前に、契約書とクラウドツールで「準備」を万全にしよう!
  • 交渉や催促は、「お願い」じゃなくて「確認」。堂々と、でもスマートに!
  • 相手の状況も考えながら、段階的にアプローチするのが成功のコツ!

資金繰りの不安から解放されたら、もっと大胆な挑戦ができるようになる。
あなたの会社の未来は、もっともっと面白くなるはずだよ!

さあ、明日からあなたができるファーストステップは何だろう?
まずは、クラウド会計ソフトの無料プランを試してみる?
それとも、一番気になってる取引先に、「予定日確認」のメールを送ってみる?

小さな一歩が、未来を大きく変えるから。
応援してるよ!

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